MPLAB X IDEのSCLでデバッグ(2)

電子工作

PICマイコンの開発環境であるMPLAB X IDEに備わっているデバッグ用のプログラミング言語Stimulus Control Languageを使って、自作のPICプログラムをデバッグしてみる記録です。まず最初はプログラム構造とコメントの書き方、SCLファイルの読み込ませ方から調べてみます。

フォーマット

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コメント

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プログラムの構造

プログラムはtestbenchブロックをただ一つ持つ。デバッグ用のプログラムや変数の定義、定数の定義などはこのブロックの中に書くようだ。ちなみにブロックという用語は公式ドキュメントには出てきません。僕が勝手にブロックと呼んでいます。

testbench for "PIC16F1705" is
begin
    // この中に処理を書く。
end testbench;

testbench forの後ろには使用するPICデバイス名を記述することになっているが、これは古いMPLAB IDEの名残で、MPLAB X IDEでは書いてあっても無視されるらしい。ダミーでも何か書かないとダメみたい。

コンフィギュレーション

プログラムはオプションとしてコンフィギュレーション情報を書くことができ、configurationブロックで指定する。configurationブロックはtestbenchブロックの前に0個または1個のみ書くことができる。したがってコンフィギュレーションを書く場合は全体としてこんなコードになる。configurationブロックにもPICデバイス名を指定する必要があるが、MPLAB X IDEではやっぱり無視されるらしい。

configuration for "PIC16F1705" is
    // コンフィギュレーション情報をここに書く。
end configuration;

testbench for "PIC16F1705" is
begin
    // この中に処理を書く。
end testbench;

ここで気づいたのは、testbenchブロックはブロックの始まりにbeginがあるのに、configurationブロックの方はbeginが無い。なんか一貫性がないような? もう少し進んでいくと理由がわかるんだろうか。とりあえずそういうものだと思うことにする。

最小のプログラム

ということでSCLでの最小のプログラムはこれですね。

testbench for "PIC16F1705" is
begin
end testbench;

当たり前ですが何もしないプログラムです。

IDEへの読み込み

この何もしないプログラムをIDEに読み込ませる方法を見てみます。

testbench for "pic16f1705" is
begin
end testbench;
  1. IDEを開く。
  2. 右下のペインから"Stimulus"タブを選択する。もし"Stimulus"タブが無ければ、ツールバーからWindow→Simulator→Stimulusとたどると、"Stimulus"タブが表れる。

  3. "Attach SCL file(s)"ボタンをクリックし、読み込ませるSCLファイルを選択する。
  4. これで読み込まれているはず……なのですが、何もしないプログラムなので本当に読み込まれているかよく分かりません。今後ちゃんとしたプログラムを作りながら確認していきます。

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