JR-100: MB14392について(1)

JR-100: 全体

松下電器が発行していた技術報告書からJR-100の論文を入手しました。
JR-100に搭載されているMB14392というLSIの仕様が長年謎だったのですが、この論文に情報が載っていたので、少しずつ分析していこうと思います。
※ 分析のまとめはこのサイトのまとめページの方に順次追記していきます。

さてまずMB14392は、200ゲートアレイのセミカスタムLSI(マスタスライス方式)とのこと。マスタ・スライスLSIとは、

配線層のみの変更で専用回路を設計できるLSI。セルベースLSIでは,40枚程度のマスクを機器メーカーが用途に応じてカスタマイズする。マスタ・スライスLSIは,トランジスタ層と配線層の一部を使って回路を作り込んだウエハー(スライス)を半導体メーカーが提供することにより,新たにカスタマイズするマスクの枚数を減らせる。設計可能な専用回路の規模は減るが,開発費の低減や納期の短縮などの利点がある。
(出典: 日経テクノロジオンライン)

とのこと。もしかすると同じマスクベースでカスタムされたチップが他のマイコンでも使われているかもしれませんね。

で、このMB14392は予想通りCRTコントローラとして使われているのですが、MPUに与えるΦ1、Φ2クロックを生成するのにも使われていました。つまり水晶発振子の出力は直接MPUに入力されるのではなく、一度MB14392に入力して、MB14392が生成するΦ1、Φ2クロックをMPUなどに提供しています。

続く。

投稿者: けむしろう

プログラミング、サーバ構築、電子工作、旅行が好きです。

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