PICマイコンの開発環境であるMPLAB X IDEに備わっているデバッグ用のプログラミング言語Stimulus Control Languageを使って、自作のPICプログラムをデバッグしてみる記録です。今回は組み込み関数について。今回で一応SCL文法は網羅したことになるので、次からは具体的なデバッグコードを書いていこうと思います。
組み込み関数
SCLにはいくつかの組み込み関数が備わっています。なおユーザが関数を定義することはまだできません。使える関数を下表に示します。具体的な使い方は一部を除いて説明は省略します。今後デバッグコードを書く中で実際に必要になったら調べることにします。
関数名 | 動作 |
accessin(filename, mode, sfr, rewind) | ファイルからデータを読み込み、指定したSFRにデータを注入する。 |
endfile(fileVar) | ファイルの終わりを検出する。 |
file_close(fileVar) | ファイルをクローズする。 |
file_open(fileOpenStatus, fileVar, fileName, fileMode) | ファイルをオープンする。 |
match(inString, subString) | 文字列に部分文字列を含むかをチェックする。 |
now() | 現在の命令サイクルを返す。 |
packetin(inString, sfr, append) | UART用の文字列パーサ |
random_time(lower, upper, units, seed1, seed2, result) | 乱数で時間値を返す。 |
read() | 文字列をパースする。 |
readline(fileVar, inStr) | ファイルから文字列を1行読み込む。 |
report(string) | MPLABのコンソールに文字列を出力する(デバッグ用)。 |
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