JR-100: MB14392について(1)

JR-100: 全体

松下電器が発行していた技術報告書からJR-100の論文を入手しました。 JR-100に搭載されているMB14392というLSIの仕様が長年謎だったのですが、この論文に情報が載っていたので、少しずつ分析していこうと思います。 ※ 分析のまとめはこのサイトのまとめページの方に順次追記していきます。 さてまずMB14392は、200ゲートアレイのセミカスタムLSI(マスタスライス方式)とのこと。マスタ・スライスLSIとは、 配線層のみの変更で専用回路を設計できるLSI。セルベースLSIでは,40枚程度のマスクを機器メーカーが用途に応じてカスタマイズする。マスタ・スライスLSIは,トランジスタ層と配線 … “JR-100: MB14392について(1)” の続きを読む

R6522:DDRBが入力モードでも矩形波出力がされる。

JR-100ではR6522のPB7に生成される矩形波をスピーカーに接続し、音声出力として用いています。このR6522のPB7に矩形波を出力するための条件として、データシートには以下の記載があります。 A precaution to take in the use of PB7 as the timer output concerns the Data Direction Register contents for PB7.  Both DDRB bit 7 and ACR bit 7 must be 1 for PB7 to function as the timer output.  If … “R6522:DDRBが入力モードでも矩形波出力がされる。” の続きを読む

R6522:Timer1の1サイクルの長さ

R6522が持つ2つのタイマーのうちタイマー1は、設定した初期値(Nとする)の間隔でI/OポートBのPB7ピンの信号を反転させる機能を持っています。つまりNの値を変えることで任意の周波数の矩形波を出力できるのです。JR-100ではこれを利用して、PB7にスピーカーを接続していて、任意の音程の音を鳴らすことができます。 さて、R6522のデータシートによると、PB7の反転周期は初回がN+1.5サイクル、2回目以降はN+2サイクルとあります。図の説明ではタイマーが0になるたびに初期値Nがロードされデクリメントを続けるとあるので、一見するとNサイクル周期になるような気がします。それなのになぜなぜN+ … “R6522:Timer1の1サイクルの長さ” の続きを読む

文献を国立国会図書館から入手する

MB8861の情報を調べているがなかなか決定打がありません。もしかすると雑誌の記事か何かで紹介されていたり何か文献としてどこかに蔵書されていないか調べているうちに国会図書館に辿り着きました。調べてみるものです。ということで国会図書館から入手してましたので、そのための手順などを紹介します。 文献の検索 国立国会図書館の蔵書検索で以下を発見。 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I1718286-00 タイトル MB8861 8ビットマイクロプロセサ 著者 星川 竜輔 他 出版年 1976-07 注記 記事分類: データ処理・計算機器–ハードウェ … “文献を国立国会図書館から入手する” の続きを読む

6802アセンブラで逆アセンブラ形式の出力に対応

6802アセンブラで逆アセンブラ形式の出力に対応した。こんな感じで出力する。とりあえず相対分岐命令の時にラベル名を出すようにした。理想的にはアドレッシングモードがdirectとextendedのときもラベル名を出すべきな気もするけどまだできていない。まあいいか。だいぶ完成形に近づいてきた気がするな。

 

R6522のシフトレジスタの挙動が分からない

R6522のシフトレジスタの挙動をデータシートをもとに調べていますが、理解できないところが多い。 モード0: SRが無効になるモードなのに、CB1の立ち上がりエッジでCB2にシフトアウトするように読める。(“In this mode the microprocessor can write or read the SR and the SR will shift on each CB1 positive edge shifting in the value on CB2”) モード1: T2カウンタの下位バイト(Nとする)のタイムアウトごとにシフトするはずだが、添えられ … “R6522のシフトレジスタの挙動が分からない” の続きを読む

JR-100+GV-USB2

JR-100: 全体

JR-100実機の画面をキャプチャするために、IOデータのGV-USB2を購入。コンポジット入力をUSB経由でPCに取り込むものなのだが、うまく取り込めない。 JR-100側でキーを押してもキャプチャ画面には反映されず、コンポジット入力を差しなおしたりGV-USB2をPCから抜き差ししてみても、真っ黒い画面になるか静止画になるかどちらかだ。 あらためて調べてみると、公式サイトにこんな情報が……。 弊社製品は、カラーの映像信号用機器として設計されておりモノクロ信号の入力では動作保証を行っておりません。 モノクロ信号については、正しく表示が行えない場合もあります。 大変申し訳ございませんが、何卒ご … “JR-100+GV-USB2” の続きを読む

6802用アセンブラを作る(5) 一応完成

ひとまず仕様をfixさせ、ユーザーズガイドを作成しました。結局構文解析部分は命令毎に規則を書き下す方式にしました。状態遷移表の状態数は740状態、遷移数は3445個です。これくらいなら許容範囲かな? 規則部はこんな感じ。各命令に対応するシンボルから始まり、それぞれの命令で指定可能なアドレシングモードの規則を記述しています。文法違反の場合は、特別なエラー命令(ErrorInstruction)を生成し、パーサから抜けた後に命令リストをスキャンし、まとめてエラー表示する方式とします。

ちょっと悩んだのがアドレシングモードのうちDir … “6802用アセンブラを作る(5) 一応完成” の続きを読む

ロジックアナライザ LAP-C(16032)を購入

古パソコン系の未知のLSIの動作を解析するため、ロジックアナライザを入手しました。モノは台湾のZEROPLUS社のLAP-C(16032)で、マルツオンラインで購入。 ロジアナやオシロスコープはとても高価で子供のころからあこがれの機械でしたが、この機種は一番下位のモデルで12,800円です。安い。けれども、これでも16チャンネルで1チャンネル当たり32Kビットのメモリを持っているので、ちょっとした実験には足りるような気がします。 ということで取り急ぎRaspberry PiのI2Cのデータをサンプリングしてみました。I2Cのプロトコルアナライザは現在無料で利用できるので、データの繊維の様子が分 … “ロジックアナライザ LAP-C(16032)を購入” の続きを読む

6802用アセンブラを作る(4) JR-100でのテスト

作成したアセンブラのプロトを使って、JR-100の実機試してみました。最終的な目的はJR-100に搭載されているVIA(6522)のテストのためなので、マシン語から直接VIAのレジスタを叩いてJR-100のスピーカーから音階を鳴らしてみました。JR-100への入力は同じく自作のFSKプレイヤーを使います。 プログラム JR-100ではVIAのPB7がスピーカーに接続されています。つまりVIAのタイマー1のフリーランモードでPB7に出力される方形波が音声として再生されるため、タイマー1の初期値を生成したい周波数に合わせて調整すればよいということです。タイマーが0になるごとにPB7出力が反転するの … “6802用アセンブラを作る(4) JR-100でのテスト” の続きを読む